図1. 最初期の設定


初期の設定資料
『Dawn of the World』の物語の設定資料の一部です。
もう十年以上前に描いたやつで、それを掘り出してきました。資料作ったのに漫画は記憶で描きました。二枚目はさっき作りました。
(※漫画本編は現在非公開です。修正が終わったら再掲載します)
一応、描いたから頭には入ってたんです。
柱を黒く塗りつぶすのが途中で面倒くさくなったやつ……。
その時に集めた建築資料などは小難しいものも多くて理解が追いついていないです。
絵を描くのは好きなのに何故か漫画はずっと描けなかったんです……。ブラッシュアップしたというより、ただ濃縮ミキサーしたような話になってしまいました。小説本編は過去に週一ぐらいのペースで個人連載していました。一つのサイトを友達と共同運営していたんです。データはありますが、もう晒す勇気はないです。
大聖堂の構造について
図1. 二枚目を参照するとわかるのですが、物語の舞台となるロディでの大聖堂建築は、
- 北半分が内陣で聖職者の領域
- 南半分が外陣で一般人の領域、
- 真ん中がトランセプトという内陣と外陣を分ける通路
と3エリアに分かれ、さらに両側に、
- 本堂の西側に司教室と蔵書庫が接続
- 本堂の東側は学舎と研究棟が接続、その間に中庭
となっています。東側の建物は初期の段階ではくっついていませんでした。
本来、大聖堂というものは西正面なのですが、実在するものと別にするために南正面にしてあります。90度倒した形です。
トランセプトの語源についてですが、AIに聞いてみたら、「ラテン語の "trans-(横へ、または超えて)" と "septum(仕切る、壁)" に由来する言葉」とのことでした。身廊という真ん中の通路と十字に交差します。本物の大聖堂はトランセプトが南北を通ります。ややこし。
主人公が一番最初に登場した告解室は外陣の方にあると思うのですが、特にこことは決めていなかったり……。実物見たことないからよくわかんなかった。どこにしよ。
こういう創作をきっかけにしていろんな文化を知っていくのも面白いことの一つです。目的が描くことになると、何気ないことでも見方が変わるってとある画家さんがおっしゃっていました。
山中俊治さんの「絵を描くということはある種の観察方法でもあるし、世界をわかる方法でもあるんです」という言葉が大好き。
デザイナーの目と手は、なにをしているだろうか。 #ほぼ日の學校 https://school.1101.com/lecture/115
今週もどうかご無事で。
図2. 漫画を描くに当たって作成

