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ロートレック展に行ってきた

札幌芸術の森美術館に行ってきました。

 

夜の真駒内川です。美術館と国道の間に橋がかかっていて、その下を流れています。橋の上から撮りました。灯りはスマホカメラのフラッシュではなく、橋の縁に取り付けられている照明によるものです。

 

まだ地面を完全に覆ってはいませんが雪が積もり、かまいたちが出そうな写真が撮れました。

 

美術館の外観も撮っておけば良かったかもしれません。

 

公式ホームページによると、芸術の森は丘陵地にあるため都市開発には不向きで、自然を活かした総合文化施設として野外美術館や環境に合わせて作られた彫刻などが展示されているそうです。


ロートレック展で入手したリーフレットと図録です。図録の記載や当日の展示の様子などを参考に記事を書いています。

 

今回の展示はフィロス・コレクションというギリシャのコレクター夫妻からの出品により開催され、貴重な素描、文字入れ前の版画、書籍の表紙など、状態のいいものを中心に厳選された作品を見ることができます。素描が多かったです。

 

ポスターは屋外に貼るものなので、ロートレックの人気ゆえに貼るとすぐ盗まれてしまったり、経年劣化で状態が悪くなってしまうことが多く、展示に耐えうるもののみのため、有名でも状態が悪いものは今回は展示されなかったみたいです。

 

ロートレックは裕福な伯爵家に生まれたのですが、13歳の時に左の大腿骨、14歳の時に右の大腿骨を骨折し、それ以来脚の成長が止まってしまいました。

 

骨折の治療中暇を持て余し、時間を潰すため絵に没頭していたそうです。

 

元々虚弱体質だったらしいですが、お酒も好きだったようです。友人が多く人柄も良かったとか。

 

一枚の紙の裏表に素描が描かれているものもあり、美術館が両面鑑賞することができるように額装し、ちょっと特別な展示をしていました。

 

素描は傷みやすいので資料としても貴重です。


展示会場のそばのショップのお土産です。

クリスマス仕様になっているものも多く、プレゼントにもピッタリです。

 

お気に入りは左下の傘を持った男性のブックマーカーです。ちょっとコミカルで、特徴を捉えているところが好きです。すべてを緻密に描き込むのではなく、シンボリックに人物を描くところがロートレックの良さだと思います。一目見て好きだなと思っていたのでグッズになっていて嬉しいです。

 

ロートレックは当時の娯楽や流行の発信に大いに貢献した画家の一人であり、大衆向けポスターから限られた層しか読まないような知的な書物や楽譜の表紙まで、幅広い作品を手掛けています。

 

フィロス・コレクションは、その中でもロートレックの私的な手紙、素描、当時の写真なども所蔵しており、20年以上もかけて収集したそうです。

 

ロートレックの友人が彼の死後、作品を守るために奔走したようで、図録でもその点について触れられています。

 

またウィキを見て驚いたのですが、ゴッホの肖像画を描いている……。仲が良かったそうです。人徳高いですね。


ロートレックとは全く無関係ですがショップで可愛いグッズを見つけて買ってしまいました。

 

ロケット鉛筆みたいに繋げたり入れ替えたりするクレヨンです。

 

一目惚れです。可愛すぎ。

 

芸術の森美術館『フィロス・コレクション ロートレック展 時をつかむ線』は2025年1月5日(日)まで。開館時間は午前9時45分から午後5時までです。

 

観覧料は一般¥1,500、高校・大学生¥1,200、小・中学生¥900。

 

詳しくは芸術の森美術館公式ホームページへ。

 

今の時期だと札幌の午後5時はかなり暗いので、早めに行ったほうが無難だと思います。